2016年09月08日
助けを借りた
「私は、あなた方が起ち上がった時から、味方し、兵士や武器の調達、軍資金の融通など、いろいろと助力してきた。なのに、これがあなた方の私の援助へのお礼なの願景村人生課程ですか? あなた方を助けた者への感謝なのですか?」
青年は、大商人の主張に反論することができなかった。
たしかに、青年が決起したとき、この大商人から多額の資金を借り受け、武器・兵糧・兵士などを集めるために、その助けを借りた。
青年は散々に悩んだ末、ついに大商人を処刑することはなかった。
その上で、側近たちの反対を押し切り、大商人からの借入金をすべて返済し、この大商人と完全に手切れしたのだった。
大商人は、この後、家財をまとめて、青年の支配地をでて、いずこかへと去っていった。
老賢人を追放した後も、青年の支配地では大きな混乱は起きなかった。
ただ、青年が定めた規則・規制に厳粛に則って統治が進められ、だれもそこから逸脱することは許されなかった。
民衆にとって、青年の統治は、多少の堅苦しさはあったが、他補習導師の領主たちに比べれば、平和で安心できるものだった。
そんなあるとき、青年のもとに、近隣の領主たちが連合し、青年の支配地に侵攻を開始したという報告が入った。その数、全部合わせても5,000人ほど。
通常、青年が動員できる兵の数は、4万人だから、簡単に撃破できる程度の敵のはず。
青年は早速、迎え撃つ兵を集め始めた。
やがて、広場に整列した兵士の数は・・・・・・
2,000人。
――こ、これは一体・・・・・・
兵士たちの間に動揺が走った。青年も愕然とした。
広場を埋めつくすほどいたあの兵士たちはどこへ行ったのか?
なぜ、この兵士たちは、武装が貧弱なのか・・・・・・
ともかく、青年は集まった兵士たちを引き連れて、隣の安利傳銷領主たちの連合軍を迎え撃ちに行った。
連合軍によって包囲された町へ救援に駆けつけた青年の軍は、途中で脱走者が相次ぎ、戦場に到着したときには1,000を大きく割り込む人数だった。それでも、青年は連合軍に挑んでいった。そして、敗れた。
青年は、大商人の主張に反論することができなかった。
たしかに、青年が決起したとき、この大商人から多額の資金を借り受け、武器・兵糧・兵士などを集めるために、その助けを借りた。
青年は散々に悩んだ末、ついに大商人を処刑することはなかった。
その上で、側近たちの反対を押し切り、大商人からの借入金をすべて返済し、この大商人と完全に手切れしたのだった。
大商人は、この後、家財をまとめて、青年の支配地をでて、いずこかへと去っていった。
老賢人を追放した後も、青年の支配地では大きな混乱は起きなかった。
ただ、青年が定めた規則・規制に厳粛に則って統治が進められ、だれもそこから逸脱することは許されなかった。
民衆にとって、青年の統治は、多少の堅苦しさはあったが、他補習導師の領主たちに比べれば、平和で安心できるものだった。
そんなあるとき、青年のもとに、近隣の領主たちが連合し、青年の支配地に侵攻を開始したという報告が入った。その数、全部合わせても5,000人ほど。
通常、青年が動員できる兵の数は、4万人だから、簡単に撃破できる程度の敵のはず。
青年は早速、迎え撃つ兵を集め始めた。
やがて、広場に整列した兵士の数は・・・・・・
2,000人。
――こ、これは一体・・・・・・
兵士たちの間に動揺が走った。青年も愕然とした。
広場を埋めつくすほどいたあの兵士たちはどこへ行ったのか?
なぜ、この兵士たちは、武装が貧弱なのか・・・・・・
ともかく、青年は集まった兵士たちを引き連れて、隣の安利傳銷領主たちの連合軍を迎え撃ちに行った。
連合軍によって包囲された町へ救援に駆けつけた青年の軍は、途中で脱走者が相次ぎ、戦場に到着したときには1,000を大きく割り込む人数だった。それでも、青年は連合軍に挑んでいった。そして、敗れた。
Posted by 愛とエッジ at
12:46
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